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耐震工事が必要な理由は、地震発生時に建物の倒壊や損傷を防ぎ、人命を守るためです。
特に古い建物は現在の耐震基準を満たしていない場合が多く、
大きな地震で被害を受けやすいため耐震補強が重要です。
耐震工事を行うことで、建物の構造を強化し、揺れに対する耐久性を高めることができます。
これにより、住民の安全確保や災害時の被害軽減につながります。
地震で住宅が倒壊する原因の一つに「ほぞ抜け」があげられます。
「ほぞ抜け」とは、木造建築で柱や梁などをつなぐ「ほぞ」と呼ばれる突起部分が、接合する「ほぞ穴」から抜けてしまう現象です。木造の構造では、木材同士をしっかりと組み合わせるためにこの接合方法が用いられますが、地震の強い揺れによって緩んだり抜けたりすることがあります。ほぞが抜けると、建物の構造が分離し、強度が大幅に低下するため、倒壊や建物の傾きのリスクが高まります。
ほぞ抜けは、経年劣化や木材の変形、あるいは接合部の補強不足などが原因で起こりやすくなります。そのため、地震の多い地域では特に注意が必要です。この現象への対策として、耐震金具を用いて接合部を補強し、地震時に木材がしっかりと結合したままになるようにすることが効果的です。また、定期的な建物の点検と耐震補強は、建物の安全性を高めるために重要です。
日本の建築基準法における耐震基準は、時代とともに大きく進化してきました。
建築基準法で規定されている耐震性能は、想定される大地震に直面した時に建物が倒壊しないレベルを義務化しています。
つまり、お住まいの住宅が倒壊することで命を落としてしまう最悪の事態を回避することを目的としています。
過去の震災による被害や教訓を踏まえながら、より安全で信頼性の高い建築物の実現を目指して段階的に強化されています。
建築時期 | 1981年5月以前 |
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耐震性 | 震度5強の地震に耐え得る |
設計 | 地震のための設計がほとんど |
耐震強度 | 危険 耐震基準を満たしていなため地震で倒壊する可能性大 |
建築時期 | 1981年6月〜 |
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耐震性 | 震度6強の地震で倒れない |
設計 | 耐震性は強化されたが法的な拘束力はない |
耐震強度 | 要注意現行の耐震基準を満たしていない建物も多い |
建築時期 | 2000年6月〜 |
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耐震性 | 震度6強の地震で倒れない |
設計 | 基礎形状、壁の配置バランスを規定、接合金物の指定 |
耐震強度 | 一応安全現行の基準を満たしているので安全性が高い |
壁を強くする・増やす
耐震性を高めるには垂直方向には柱・水平方向には壁の配置がとても重要です。非耐力壁が偏って配置されてしまうと、その部分は地震に耐える力が弱まり、地震による揺れの負荷が住宅の弱い箇所に集中します。負荷が集中した場所から、建物そのものが崩落する可能性があるため、大きな部屋を確保したいのであれば、その周囲の壁を補強する必要があります。
基礎を強くするハイブリッド工法
家を支える基礎は頑丈な鉄筋コンクリートで出来ていますが、度重なる地震や老朽化で少しずつ劣化していきます。ハイブリッド工法は、エポキシ樹脂でアラミド繊維シートをコンクリート表面に接着固定させます。劣化やクラック(ひび割れ)が発生したコンクリート基礎の補強・補修に適した工法で、従来のコンクリート増し打ち工法や鋼板巻立て工法等と比較して工費節減と工期短縮が可能です。
傷んだ箇所(劣化)を直す
木材は腐ってしまうと本来の強さを発揮することができなくなり、耐震性が大きく低下します(最大3割減)。特に、お風呂や洗面所などは注意が必要です。
屋根を軽くする
日本瓦や土葺き瓦の住宅は頭が重たいため、地震の時に揺れやすくなります。 そのため、屋根等を軽いものに取り替えることで揺れにくくなり、耐震性が向上します。
金具補強
日本の木造住宅の多くは「木造軸組工法」で建てられており、地震や台風の際に大きな力がかかると、木材のつなぎ目部分がゆるんだり抜けたりし、建物が倒壊する恐れがあります。そのため「柱と梁」「柱と基礎」「筋交い」などの部分を、金属の部品でしっかり固定し補強します。